Vinařství Mutěnice Merlot [チェコワイン]
知人にお土産にもらったチェコワインを開けた。
ビンテージのないメルロー。
開けると湿った草原で吹くの香りがした。
大ぶりのグラスに入れてみるとアロマがとても恥じらう様にのぼって来るが、手を伸ばすとふいっとその可愛らしい手を引っ込められてしまう。
少し居心地が悪いみたいなので、少し小ぶりのリースリンググラスに入れ直す。
どうやらこちらのほうが居心地が良くご満悦らしい。急に饒舌に語りかけて来るようになった。
色は若く明るいのだが香りは結構ませたところもある。酸は低め。
調べてみるとこのワインが育まれたムチェニツェ(Mutěnice)はチェコの南東にありスロバキアとオーストリアの国境近くというちょっと面白い地域にある。
チェコ、スロバキア、ハンガリー、オーストリアをくっつけてみるとそれぞれが花弁となり集まると一輪の開いた花の様な形をしておりムチェニツェの位置はその花冠の中心に近く、全く知識はないけれどそれぞれの国の交流があって影響し合い入り混じり独特の文化が生まれていたらと想像しなんだか楽しく思えてくる。
北緯はほぼ49度でワイン用ブドウの北限に近く、なるほど通りでメルローなのにこの少し儚げな色やアロマかと納得した。